てつむぎ+

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班分けの思い出

30年近く経ったいまでも、時々思い出すことなのですが。

小学校の時に、修学旅行の実行委員という役に着きました。

その委員は、各クラス2名、3クラスの計6人と顧問の先生1名で修学旅行の計画をたてたり、クラスで決めることを考えたりします。

修学旅行の委員会で、旅行の班分けをどうするか、という議題について話し合った際、

ある生徒が「班長を決める、班長がグループのメンバーを選ぶ(順番にひとりずつ指名する)」という案を出しました。

先生も賛成し、決まりそうになったところで、「最後のほうに決まる子が、嫌な思いをするのでは」ということを思いきって言ってみました。

「最後になった子は、自分が嫌われているとわかったら良いのです」という返事で、その班分けの仕方に決まりました。

クラスに持ち帰り、その班分けの仕方をはじめました。

全部で6~7順ほどで、全メンバーが決定するはずだったのですが、

2順目が終わったころから、嫌な雰囲気が漂いはじめました。

班長に決まっている友人に「○○、俺のこと取ってくれよ~」と頼みはじめる男子。

班分けがおこなわれている傍で、クラス担任からそっと事情を訊かれた私が、先のやり取りについて説明すると、

クラス担任が班分けを割って中断し、ほぼ教室の座席順?で勝手に班編成をしてしまいました。

かく言う私も、実行委員メンバーの特権で班長職と決まっていて、じぶんがメンバーを指名する際には、修学旅行で行うウォークラリーに向いていそうな地図を読んだりするのが得意な子を選んでしまっていたのですが。

あのときの、クラスの居心地の悪さというのは、その後も思い出すことが多いです。

 

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たかが、小学校の学級会の手続きですが、あのとき、何ができただろうかと、考えてしまうことがあります。

いくつか、考えたことについて。

・実行委員の話合いで決まった班分けの方法について、クラスのメンバーに説明し、そのやり方が良いのか、ほかの決め方でも良いものがあるか、話し合う機会を設けるべきだった。面倒でもそういう手続きをとるべきだったと思います。

・じぶんが漠然とでも危険だと感じる班分けの方法を実行する前に、担任などにも相談できたのでは。

・どんな旅行にしたいか、クラスのメンバーが考えたり共有できるような機会を、もっと作れたのではないか。

この件は、いまだに後味の悪い思い出です。

一方で、毎日通う小学校のクラスが、もちろん、けんかや仲間外れなど子どもの年齢相応の問題は時おり起きていたけれども、総じてとっても居心地の良い空間だったのだなあということにも目が行き、ありがたいことだったと思います。